【 今、使いたい道具たち Vol.3】
能作のアイテムの中から、今こそ使いたいアイテムをピックアップして、能作スタッフのコメントとともにご紹介。
高岡の地で長くつくられ、愛用されてきた真鍮製の花器。
素材の美しさを引き出す職人の技術、年月を経て風合いが変化することにより感じる味わい。
その落ち着いた佇まいは、草花の美しさを一層引き立ててくれます。
「花みつぼ」は時のうつろいの美を、高岡に古くから伝わる着色技法で表現した花器。
職人が変化を見極めながらひとつひとつ手作業で着色しているので、 一つひとつ表情が異なるのも魅力です。
真鍮花器に魅せられて
日本橋三越店 山田店長
今から10年前に能作のものづくりに魅せられ入社いたしました。
商品の中でも、真鍮製花器の凛とした佇まいに惚れ込み、能作の象徴としてお客様にご案内して参りました。
数年後、能作の展示会企画の打ち合わせで本社へ赴いた時に、倉庫の一角の古いガラスケースの中で薄っすらと埃を被った真鍮花器たちが 目に飛び込んできました。
今は販売されていない花器ですが、型が残っているので製造することが出来ると聞き、展示会用に作ってもらった花器のひとつが、花みつぼでした。
ひとつひとつ手作業での着色は同じものがひとつとしてなく、使い込むほどに艶が増していく過程も楽しめます。
椿や菊などの和花だけでなく、洋花との相性も良く、いろいろなお花を生けられるのも魅力ですね。