読みもの能いもの作り

丁寧なしごとが生み出すやさしい灯り【高澤ろうそく】

【手しごとの世界 Vol.1】

職人が一つひとつ手仕事でつくりあげる能作の鋳物。美しい日本の手しごとを感じられるアイテムは、暮らしを豊かにしてくれますね。能作はそんな手しごとの魅力を伝えるべく様々な企業ともコラボレーションしています。

伝統技法で作られる燭台と和ろうそく

能作が昔からつくり続けている真鍮製の燭台。燭台に和ろうそくを灯せば、そのやさしい炎に心が癒される気がします。能作で販売している「菜の花ろうそく燭台セット」、期間限定の「高澤ろうそく×能作限定セット」には、高澤ろうそくの和ろうそくを使用しています。昔ながらの伝統技法で和ろうそくをつくり続ける高澤ろうそくをご紹介いたします。

菜の花燭台ろうそくセット

– 菜の花燭台ろうそくセット –


石川で唯一七尾和ろうそくを作り続ける

能登半島七尾市で、1650年頃からはじまった七尾和ろうそく。その伝統の七尾和ろうそくを、石川県でただ一軒今も作り続けているのが高澤ろうそく店です

「作る上で大切にしているのは、『手を使って作る』ということと『植物由来の材料を使う』ということ。」と語るのは、 代表の高澤 久さん。
和ろうそくの芯は和紙と灯芯を一本一本全て手で巻いて作りあげられています。和ろうそくづくりのその他の工程の多くにも、手作業が関わります。

 

高澤ろうそく-芯巻き-

筒状にした和紙の上から灯芯を手巻きし、その上から真綿をうすく巻き付けてほどけないように留める


また、和ろうそくのロウは植物の実や種を搾ったものを主に使用。
和ろうそく以外のろうそくは石油由来のロウを使うことが多いのですが、植物素材をつかうことは自然の恵みを分けてもらい材料として使うことになります。
有限な素材ではなく、持続的な材料を使うことは環境にも負荷が少ないことにも繋がると考えています。」とのこと。ロウだけでなく和ろうそくの芯も、和紙と灯芯草という植物から出来ています。

 

高澤ろうそく-ロウを流し込む-

出来上がった芯はろうそくの型にさし、溶かしたロウを流しこむ

 

 

高澤ろうそく-底面を整える-

冷えて固まったら取り出し、一本一本手作業で丁寧に仕上げる

 


和ろうそくの魅力


棒に「和紙」を巻き、その上に灯芯一本ずつ丁寧に巻いて作られる和ろうそく。最後に棒を抜き取るため、芯の中に空洞ができ、その穴から空気をとりこむことで、風がない場所でも大きくて消えにくい炎を生み出します。そこには炎を大きく明るくするための先人の工夫が感じられます。
また、植物性の原料からできている「和ろうそく」は「西洋ろうそく」と比べ油煙が少なく、ススが出にくいのも特徴です。溶けたロウは芯に吸い上げられ、炎とともに燃えるので、液だれも防げ、暮らしの中の様々なシーンで使いやすいのも魅力です。

能作×高澤ろうそく限定セット

 

 

能作の古美色を施した真鍮燭台と高澤ろうそくの「米のめぐみろうそく」、可愛らしいあひるのろうそく消しのセットです。
「米のめぐみろうそく」は国産の米ぬかからできるロウだけで作ったろうそく。ろうそくの色あいもロウそのものの色です。灯をともすと、あたたかみのある橙色の炎がゆっくりと穏やかに燃える、環境にもやさしい和ろうそくです。
付属のろうそく消しで、ろうそくの火をつまんで消したり、火が大きくなり過ぎたときに、芯を切り取って火の大きさを調節したりしてお使いください。

能作×高澤ろうそく限定セット

瞑想やヨガにも


秋の夜長は、和ろうそくを灯して虫の声に耳を傾け、お気に入りの本を読んだり、瞑想やヨガをしたり、ヒーリング音楽を聴きながら、
穏やかでちょっと豊かなひとときをすごしませんか?

 


「暮らしのなかで火とともに、心穏やかな時間を過ごしてほしい。」という高澤ろうそくさん。これからも先人が培った精神を伝統として引き継ぎ、その時々にあったものづくりを目指します。

「あなたの生活があかりであふれますように。」

 

【今回ご紹介いただいたのは】

株式会社 高澤商店
〒926-0806 石川県七尾市一本杉町11番地

 

【本文中で紹介した商品

菜の花ろうそく燭台セット
能作×高澤ろうそく限定セット


【商品の実物をご覧になりたい方は】

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