Story
仕上課 錫チーム
場家佐知子

表面に細かな凹凸があるものや 繊細な柄があるものの 仕上げの工程を任されています。
手芸や彫刻など手先を使うことが好きで、
難しい仕上げが必要なアイテムほど美しく仕上がった時の達成感が得られます。
ハートの形をした箸置きが二つ重なった 「箸置 – かさなる気持ち」は、
滑らかな質感のラインが美しい箸置きです。
本体部分と湯道をつなぐ堰(せき)部分の切削した跡がなくなるよう、
バフ研磨で滑らかになるまで磨きを施します。
仕上がりに違いが出ないよう、質感を揃えるのはとても難しいです。
また、表面の細かなヘアライン仕上げにより美しい表情を出すため、角度を細かく調整します。
ローラーに強く当てすぎると、加工ムラが出来たり、
やわらかな曲線の美しさを損なってしまうため、特に慎重に仕上げをおこないます。

「かさなる気持ち」という商品名と愛らしいハートの形状が、
日々のせわしさから私自身の気持ちを和らげてくれ
「ハートっていいな」と純粋に思います。
使う方の気持ちもあたたかくなるよう、
一つひとつを丁寧に思いを込めて仕上げています。

仕上課 錫チーム主任
場家佐知子
錫製品の美しさに魅了
仕上げ職人を率いる錫チーム女性リーダー
Favorite
職人のお気に入り
<つながる箸置 – ネコ>
シンプルな形状が一見すると他の製品に比べ
仕上げが簡単そうに見えるのですが、
工程数の多さに加え
仕上げの繊細さが必要なアイテムです。
自分自身、猫が大好きなこともあり、
単純にデザインが可愛いから
好きということもありますが、
それ以上に仕上げが難しい故に
製品への想いや愛情が強く、
きれいに仕上がった時には
清々しい晴れやかな気持ちになります。

つながる箸置 – ネコ