Story
製造部錫製造課
小坂義人
錫の鋳造は、鋳型に湯(溶かした錫)を流し込む際、
勢いよく注げは全体に湯が行き渡るのですが、
反面、鋳型内のガス(空気)が抜けきらず空洞ができてしまいます。
また、鋳造時にたくさんバリが出てしまうと、後工程に響いてしまうので、
できる限りきれいな状態の鋳物になるよう心がけています。
鋳造時にガスが抜けにくかったり、不具合が多く出るものについては、
鋳型の方案(湯を鋳型内部に導く湯道などの経路)を変えるなど、
日々改良を重ね、より良い鋳物をお客様にお届けできるよう努めています。
能作会長の、「地域の鋳物職人の地位と誇りを絶対に取り戻す」
という言葉に感銘を受け、
鋳物職人として一層頑張っていきたいと強く思いました。
能作本社には、工場以外にもショップやカフェがあり、
また年に数回オープンファクトリーなど本社工場ならではの
イベントも開催しているので、私の家族も見に来てくれています。
自分自身親となり、自分が鋳物職人として働くかっこいい姿を
子どもにもっと見せられるようこれからも頑張ります!
製造部錫製造課
小坂義人
やるときはやる!
能作の愛されムードメーカー
Favorite
職人のお気に入り
<KAGO – スクエア – L>
KAGOの中で一番鋳造が難しい製品です。
同じスクエアでもサイズによって
湯を流す具合が異なります。
スクエア – Lはサイズが大きい分、
湯が全体に行き届く前に固まって
角が欠けてしまったり、
細かなバリが多くできてしまうことがあります。
コツや工夫を凝らし、
どうしたらきれいな鋳物ができるかを
一番考えている製品です。
難しいからこそうまくいったときの達成感や
充実感が得られ、
「仕事をしているなあ」と感じます。
KAGO – スクエア – L