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読みもの能いもの作り

職人の想い【第16回】

Story

誰でもできるものじゃない

製造部錫製造課

小坂義人

作業風景

錫の鋳造は、鋳型に湯(溶かした錫)を流し込む際、
勢いよく注げは全体に湯が行き渡るのですが、
反面、鋳型内のガス(空気)が抜けきらず空洞ができてしまいます。
また、鋳造時にたくさんバリが出てしまうと、後工程に響いてしまうので、
できる限りきれいな状態の鋳物になるよう心がけています。

鋳造時にガスが抜けにくかったり、不具合が多く出るものについては、
鋳型の方案(湯を鋳型内部に導く湯道などの経路)を変えるなど、
日々改良を重ね、より良い鋳物をお客様にお届けできるよう努めています。

作業風景2

能作会長の、「地域の鋳物職人の地位と誇りを絶対に取り戻す」
という言葉に感銘を受け、
鋳物職人として一層頑張っていきたいと強く思いました。

能作本社には、工場以外にもショップやカフェがあり、
また年に数回オープンファクトリーなど本社工場ならではの
イベントも開催しているので、私の家族も見に来てくれています。
自分自身親となり、自分が鋳物職人として働くかっこいい姿を
子どもにもっと見せられるようこれからも頑張ります!

職人の写真

製造部錫製造課
小坂義人

やるときはやる!
能作の愛されムードメーカー

Favorite

職人のお気に入り

<KAGO – スクエア – L>

KAGOの中で一番鋳造が難しい製品です。
同じスクエアでもサイズによって
湯を流す具合が異なります。
スクエア – Lはサイズが大きい分、
湯が全体に行き届く前に固まって
角が欠けてしまったり、
細かなバリが多くできてしまうことがあります。

コツや工夫を凝らし、
どうしたらきれいな鋳物ができるかを
一番考えている製品です。
難しいからこそうまくいったときの達成感や
充実感が得られ、
「仕事をしているなあ」と感じます。

KAGO - スクエア - L

KAGO – スクエア – L


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