Story
製造部真鍮製造課
金吹健太
伝統的な生型鋳造法で作る能作の鋳物づくりには砂が欠かせません。
砂を押し固めて作る鋳型は、鋳物砂の粒度や粘度がとても重要です。
砂を固めるには、スコップで上から叩いたり、
鋳型の上に乗り、自分の体重で押し固めたりします。
溶かした金属を鋳型に流し込んだ際、湯(溶けた金属)の圧力によって鋳型が浮くことで、
上型下型の間に隙間ができてしまい、そこに流れ込んだ湯がバリとなってしまいます。
原型を鋳型から外す時や、中に空洞がある鋳物を作る際に必要な
中子を鋳型にはめ込む時などは、鋳型づくりの中でも特に気を張る瞬間です。
また、鋳物のかたちを作る「造型」は、鋳物に余分なバリなどがあると
後工程の仕上げ作業に響いてしまうので、
砂の状態や押し固めの具合を常に確認しながら作業をしています。
自分の作った製品が、お客様の日常の生活シーンや
人生の節目などその時々で使われていることを思うと、
職人としてとても誇らしく思います。
使う人が、より心豊かな暮らしを能作の製品で感じていただければうれしいです。
製造部真鍮製造課
金吹健太
ものづくりと真摯に向き合う
熱き想いを製品で語る
Favorite
職人のお気に入り
<干支ぐい呑 – 酉>
日本酒が好きで以前からいろんな素材のぐい呑や
おちょこを集めています。
気になるお店を巡っているときに
能作の器と出会いました。
美しさと機能性を兼ね備えた「錫」に惹かれ、
自分の干支でもある酉のぐい呑みを購入しました。
手にしっくりくる形状や繊細な干支のデザイン、
それに加え飲み物の口当たりの変化に感動しました。
晩酌のお供として干支ぐい呑を愛用しています。
干支ぐい呑 – 酉