Story
製造部真鍮製造課
堀井克祐

真鍮製品の仕上げの工程に携わっています。
ある程度削り出した鋳物をろくろ台に固定し、
回転させながら
銑(セン)と呼ばれる刃物を
押し当てて、表面を削ります。
一口にろくろ仕上げと言っても、
鋳物の形や大きさ、状態により、
仕上げにかかる時間も変わります。
表面を美しく滑らかに仕上げるためには、
均一な力加減が必要になります。
物により常時40種類以上ある道具を
使い分けています。

若い職人は、始めは今ある道具を使って
削りますが、
そのうち自分が使いやすいように
工夫し、自ら道具を作ります。
職人は、最初の基礎は教わっても、そのあとは
自分で工夫し、
技術を習得していくものだと
思っています。
若い職人にはどんどん経験を積んでいって
ほしいです。
何年経っても自分の技術はまだまだだと
感じています。
職人の仕事についてはたった一言「楽しい」。
この言葉に尽きます。
これからもお客様に喜んでいただけるよう、
一つひとつ心を込めて仕上げていきます。

製造部真鍮製造課
堀井克祐
銅器一筋のベテラン職人
孫と過ごすのが休日の楽しみ
Favorite
職人のお気に入り
<そろり – L>
そろり – Lの仕上がった形そのものが
気に入っています。
そろりはL、S、ミニと3サイズありますが、
Lの形のバランスが何とも美しいと
感じています。
そろり – Lの大部分は自分がろくろ仕上げを
していることもあり、愛着がわく製品のひとつです。

そろり – L