Story
製造部錫製造課
中保寛
能作の錫製品は、表面の鋳肌(鋳型の跡)を
風合いとして残しています。
表面の鋳肌の美しさは9割がた
鋳造で決まります。
湯(溶かした錫)を流すスピードや温度は
鋳物の仕上がりに大きく影響するため
とても重要です。
錫は融点が低いため、
鋳型に湯を一気に流さないと、
中で湯が全体に行き渡らず
製品にはなりません。
製品の大きさや形状により、
使う錫の分量も異なるため、
その都度、一度に鋳型に流せる量を考え、
レードルの重さの感覚を確かめ、
鍋から湯をすくいます。
量が少ないと、湯を流している途中に
足りなくなってしまうため、
すくう錫の量とレードルの重さが
とても重要になるのです。
能作では、問屋さんからご注文いただいた
仏具や花器といった製品の他、
自社ブランド製品を作っているので、
自分たちが作った製品を
直接お客様に手に取ってもらえます。
お客様からダイレクトに反応が
返ってくることに大きな喜びを感じています。
そのため、お客様の目線に立ち、自分だったらこれを購入したいかという視点で、
妥協せず丁寧な仕事を常に心がけています。
製造部錫製造課
中保寛
プライベートは革小物から料理まで
手仕事のある毎日
Favorite
職人のお気に入り
<ドラえもんペーパーウェイト
【ドラえもんシリーズ】>
通常は、1つの製品の製作に
複数の職人が携わっていますが、
この製品については、鋳造は自分のみ、
仕上げについても
別の職人が一人で担当しています。
高岡市が誇る鋳金技術を生かして
製作する「ドラえもんペーパーウェイト」に
能作として自分が携われていることが
とても誇りに感じています。
これからもたくさんの人を
笑顔にしたいと思います。
ドラえもんペーパーウェイト【ドラえもんシリーズ】