Story
製造部真鍮製造課
廣野 雅治

能作の鋳物づくりは、造型から鋳造、
仕上げと各工程に分かれており、
次の工程にバトンを渡すことで
一つの製品が仕上がります。
私は入社して三年余り、真鍮製品の
ろくろ仕上げを担当しています。
ろくろ仕上げとは、
鋳物をろくろで回転させながら、
銑(セン)と呼ばれる刃物を押し当てて
表面を削る仕上げ方法です。
真鍮製品はろくろ仕上げの後、
表面のコーティングや
着色の工程に移ります。
表面の仕上がりが美しくないと
次工程にも影響が出るため、
確実にバトンを渡せるよう
一つひとつ丁寧な仕上げを心がけています。
これからさらに経験を積んで、
少しでも先輩たちに近づけるよう、
日々技術を磨きながら頑張っていきます。

私の兄は、私よりずっと前に
能作の鋳物職人になりました。
家には能作の風鈴やビアカップなどが
日常の中にあり、
私にとって生活の一部になっていました。
能作の製品が生活に潤いを与えてくれ、
使う人の心を
豊かにしてくれることを実感しています。
日々の生活の中で能作の製品により
少しでも幸せを感じてもらえたら、
作り手として大きな喜びを感じます。
能作の製品を贈る人、贈られる人、
それぞれが幸せな気持ちになれる
製品づくりをこれからも
続けていきたいと思います。

製造部真鍮製造課
廣野 雅治
ジムトレーナーから鋳物づくりの道へ
兄弟で活躍する能作職人
Favorite
職人のお気に入り
<NAJIMIタンブラー>
親指からそっと手に馴染むフォルムと
錫の重量感が気に入っています。
以前に、結婚祝いの品として友人に
NAJIMIタンブラーのセットを
プレゼントしました。
のちに友人宅に遊びに行った際に
とても喜んで
使ってくれている様子を見て、
とても幸せな気持ちになりました。

NAJIMIタンブラー