職人の想い【第2回】

職人の写真

Story

繊細で絶妙な力加減を操る

仕上課 錫チーム

朴木肇

作業風景

能作の鋳造方法の一つである
「シリコーン鋳造」。
熱して溶かした金属を
シリコーン製の鋳型に流し込み、
製品を成型する鋳造方法の一つです。
シリコーン鋳造により生まれる製品は、
微細な表現を得意とし、
主にその仕上げ作業をおこなっています。

通常の錫製品は硬度をもたせるため
他の金属を加えますが、
能作では何も加えず、純度100%なので
柔軟性があり曲げることができます。
わずかな力で曲がってしまうため、
力を加えすぎずに磨いて仕上げる、
繊細かつ絶妙な力加減が求められます。

いくつかの仕上げ方法を組み合わせ、
表面が滑らかな手触りになるまで研磨を重ね、
一つ一つを目で見て、触って、
細かなバリが残っていないか確認します。
お客様により良い製品を気持ちよく
ご利用いただけるよう日々心がけています。

作業風景2

「KAGO」の仕上げ作業の
ほとんどを担当しており、
いかに高いクオリティを保ちながら
生産性を向上することができるか、
日々挑戦を続けています。

仕上げ方法は人によってさまざまで
基礎となる部分以外にマニュアルはありません。
各々が自分のやり方を追求し、
工夫を重ね改良を図ります。
時には改良をしたつもりがうまくいかず
つまずくこともあります。
そんな時は一度立ち止まり
先輩や同僚の仕上げ方法を見て、
良いところを積極的に取り入れ
自分のものにします。

能作に入社し10年目。
この10年の日々の積み重ねが
自分の能作の歴史です。

職人の写真

仕上課 錫チーム
朴木肇

農機具修理等の細かな作業から
ものづくり繋がりで
高校の同級生の誘いにより職人を志す

Favorite

職人のお気に入り

<KAGO - スクエア - S>

ほとんどのKAGOシリーズの仕上げを
担当しています。
中でもスクエアは一番多く携わっており
愛着がある製品です。
同じKAGOシリーズでも
一番大きいサイズの
スクエア- LLは、
また違った面白みがあります。
LLサイズは重量もあり、
バランスよく支えながらも
適度に力を抜いて
バフ研磨をする必要があります。

能作の象徴ともいえる代表的な製品に
自分が関わっていることに
誇りを感じます。

商品画像:KAGO - スクエア - S

KAGO - スクエア - S

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