暮らしを愉しむデザイン

素材×デザイン
デザイナーピックアップ第二弾
梅野 聡
(クリエイティブディレクター・デザイナー)
暮らしを愉しむデザイン
機能的でありながらも
楽しさや遊び心が詰まったアイテムが
毎日の生活を豊かに彩ります。
デザイナー梅野 聡さんが手がけるデザインの
経緯や想いをご紹介します。

CREATIVE DIRECTOR /
DESIGNER 梅野 聡さん
2003年UMENODESIGN設立。
プロダクトデザインを中心にさまざまな商品のプロデュース、
ブランディングを手がけながらインテリア、ファッション、
ウェブ、グラフィック、パッケージなど多岐にわたる分野で活動。
IFデザイン賞、グッドデザイン賞など受賞多数。
hint(品人)として販路開拓のマネージメントや自社ブランドの販売など現在も東京を拠点に国内外にデザインと商品を提供しています。
梅野さんと能作の出会い
梅野さんと能作の出会いは、
2011年に「富山デザインウェーブ」という
デザインコンペをきっかけに、
梅野さんがワークショップに参加したことでした。
デザインしたものをその場で作る
というワークショップで、
梅野さんの出されたアイデアが、
<HOOP>と<風鈴 - UFO>でした。
どちらも今では能作の定番商品となっていますが、
商品になるまでいろいろと苦労がありました。
HOOPは、試作の製造を始めたころ、
型に錫を流し込んだ際、
輪っかの途中で錫が冷えて固まってしまい、
型全体に錫を流し込むことができず、
花器としての形になりませんでした。
何度も試行錯誤を繰り返し、
ようやく梅野さんのアイデアと
能作の製品化をしたいという想いが込められた
商品が完成しました。
“こんなものがあったらいいな!”
錫の特性に注目
<HOOP>

普段からよくお花を飾る梅野さん。
花を短く切りすぎてしまって、花瓶の高さに合わなくなってしまったとき、
高さを調節できる花瓶があったらいいなという想いから生まれたデザインです。

<LASSO>

HOOPが縦に動くデザインなのに対し、LASSOは横に動かせるデザインです。
商品名が「LASSO(投げ縄)」なように、花をキャッチして、ここという位置を簡単に決めることができます。
「花の位置を決めるためにワイヤーで固定したり剣山を用いたりすることなく、手軽に花を固定して調節することができたら良いなと思いデザインしました。」と、梅野さん。


モノの形って大体、丸・三角・四角みたいなものからできているように感じています。ほかの商品でも上から見たら丸いとか、横から見たら四角いとか。単純な形ではあるけど、飽きが来ずに好き嫌いなく受け入れられる形。形が違うだけで製品の雰囲気も全然変わりますよね。