職人の想い【第13回】

職人の写真

Story

売り手からつくり手へ

製造部仕上課 錫チーム

中森菜々実

作業風景

10月に入社してまだ数ヶ月、学びの多い毎日です。
鋳造後の錫製品は、まだ本体部分と
湯道(溶かした金属が通る道)を
つなぐ堰(せき)部分を
切削したときに残る跡がついています。
それをバフ研磨で表面が滑らかになるまで
仕上げ磨きを施します。
通常1つの製品の仕上げ作業は一人で行いますが、
バフに当てる角度や力加減が難しく、
思うようにいかずすべてを自分だけで
できないこともあります。
そんな時には先輩にアドバイスを
もらったりコツを聞いたりして
何とか教わったことを自分のものにし
次につなげています。

初めて最後まで一連の仕上げが完成した時には、
一つ大きな山を越えた達成感が得られました。
次はもっと美しく速く仕上げられるよう、
日々、一つひとつを積み重ね、
技術の引き出しを
増やしていきたいと思っています。

作業風景2

以前、東京で伝統工芸品や
手仕事で作られた製品を扱う
セレクトショップで販売員として勤めていました。
日本文化に触れられることや
一つひとつ職人により作られる製品の
温かみやそれ自体の特別感をお客様に
伝え届ける仕事に魅力を感じていました。

能作の製品はシンプルでありながら
素材の美しさが際立ち、
場所やシーン、使う人を選ばず、
それでいて存在感があり
心から美しいと思える製品です。
初めて能作本社に来た時、
今まで感じたことのない高揚感やワクワク感で
胸がいっぱいになった記憶が
今でも心の中に刻まれています。

今、自分が手掛けた製品が
店頭に並びお客様が手に取る。
お客様の生活の中に自分の仕上げた製品がある。
そんなことを思い描き
一つひとつに想いを込めて製品を仕上げています。

職人の写真

製造部仕上課 錫チーム
中森菜々実

能作のもの・こと・こころに共鳴
販売員からつくり手に転向

Favorite

職人のお気に入り

<KORO-RIN (ころりん)>

採用面接時に購入した風鈴。
木製の鳴り子がやわらかく優しい音色を奏で、
どんぐり型の愛らしいフォルムも
お気に入りのポイントです。

家の中で揺れる姿を目にするたび、
面接の時の気持ちが蘇り
気が引き締まる思いになります。

KORO-RIN

KORO-RIN

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