【錫とお酒のおいしい関係 Vol.6】
古来より、「錫の器に入れた水は腐らない」、「お酒の雑味が抜けてまろやかになる」などといわれ、酒器や茶器などに用いられてきた錫。錫とお酒の楽しみ方についてご紹介いたします!
日本酒のプロ直伝 錫のちろりの魅力
日本酒はお燗につけても美味しいですね。
体温に近い温度の燗酒は、体内への吸収もスムーズで飲みすぎることが少なく、
体の調子を確認しながらお酒を楽しむことができます。
錫のちろりで燗をつければ、味に膨らみがでてよりふくよかな味わいに。
錫のちろりの魅力について、唎酒師でもある日本酒のプロ山上弘茂人さんに
語ってていただきました。
お燗の温度
日本酒を温めると、お米本来の甘みやうまみが引き出され、常温よりもまろやかな
口当たりになります。アルコールのとがりがやわらぐので、飲みやすくなると感じる人も。
また、ひと口に燗酒といっても、温度帯によって味わいががらりと変わってくるのも魅力です。
熱燗 : | 熱燗というとすごく熱いお酒をイメージしますが、実際は、50~55℃の温度。味わい、香りがシャープに。本醸造酒や普通酒におすすめ。 |
上燗 : | 45℃~50℃の上燗は、引き締まった香りを感じ、味わいにふくらみが出ます。 純米酒や本醸造酒に。 |
ぬる燗: | 40~45℃。熱くはない程度で、香りがよく引き立ちます。吟醸酒にも。 |
人肌燗: | 35℃~40℃の触ると温かい程度の温度。米や麹のいい香りが楽しめます。大吟醸酒や吟醸酒でも。 |
美味しく飲むために 上手な燗のつけ方は?
美味しくお燗をつけるには、「湯煎」がおすすめ。
アルコールは78℃で沸騰するので、80℃程度のお湯につけて温めれば、
沸騰したお湯につけるよりも風味がまろやかになり、アルコールの刺激もおさまります。
アルコールが揮発する温度より低い状態で燗がつくため、香りが抜けることもありません。
ポイントを押さえて、錫のちろりで美味しく燗酒を楽しんでみてくださいね。
ADVISER : 山上弘茂人さん
金沢市尾山町「日本酒バル 金澤酒趣」店主。
一級酒造技能士、清酒専門評価者、唎酒師、ソムリエ、SAKE DIPLOMA。
酒蔵「菊姫」で26年間に渡って酒マイスターとして酒造り・品質管理に携わった日本酒の専門家。
【能作の錫のちろり】
ちろり – L
ちろり – S
蓋付ちろり – L
蓋付ちろり – S
【商品の実物をご覧になりたい方は】
能作の直営店舗へお越しください。スタッフ一同お待ちしております。